漆黒に佇む一輪の華
りょうが助けてくれたんだ





それが全ての始まりだった






りょうに抱きとめられてなにか安心したのか私はりょうの胸で泣きまくった






こんなに泣いたのはあの日以来だった






亮「好きなだけ泣け」





って言ってくれた





5~10分ほど泣いてありがとうとお礼を言ってまた歩こうとした





亮「お前家あんのかよ」





悠「だから、、あなたには関係ないです」





亮「いいから着いてこいよ」





亮太はそれだけ言って私が歩いていた方向とは真反対の方向に歩き始めた





悠「ちょっ、、」





私の手を引いて歩く後ろ姿をみてなんとなくこの人なら私を救ってくれるんじゃないかと思った





悠「え?杏莉?大丈夫?」





話すのに夢中になっていたから気づかなかったけど





悠「なんで泣いてるの?」





杏「だって…悠里が…こんなにも…辛い思いしてたなんて…もっと…早く会っていたら…悠里の事…守ってあげられたのに…」





泣きながらそう言ってくれた杏莉





悠「杏莉」





杏「ん?」





悠「ありがとう」
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