漆黒に佇む一輪の華
涼「そうだったんですね、ご友人の方は大丈夫なんですか?」




心配そうに聞かれ咄嗟に嘘をついてしまったことに胸が苦しくなった...




悠「もう大丈夫みたいですピンピンしてましたよ」




良かったですとふわりと笑った涼架さんは本当に綺麗で、でも目を離したらすぐ消えてしまいそうな感じがしてたまらなかった。





悠「ーー良かったら少しお話しませんか?」




それから涼架さんとたわいもない話で盛り上がっていて気がつくとお昼の13時をちょうど回ったところだった




涼「時間経つの早いね、もっと悠里と話したかったなぁせっかく友達になれたのに…」




悠「いつでも私の事呼んで涼架に呼ばれたらすぐ駆けつけるから」




あれから私たちはすっかり仲良くなり気づけば"さん"付けも敬語も取れていて、私はノートの紙切れに自分のメアドを書き涼架に渡した




涼「うん!ありがとう」



そう言って病室を後にした。
少しだけ涼架のことを聞いたけど、涼架は目覚めたときには何も覚えていなかったらしく今も記憶は戻っていないらしい




ブーブー




突然、携帯のバイブ音がなった画面には"神楽"の文字があり電話をとった。




悠「か、神楽?どうしたの?」




神「どうしたじゃねぇ今どこにいんだ」
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