漆黒に佇む一輪の華
亮「お前こそ悠里って呼ぶんじゃねぇよ」




それよりさっきから疑問だったんだけど…




悠「なんで私のこと探していたの?それになんでそんな真剣に…私のこと…」




と言いかけた刹那




今度は違う腕の中に私の体があるのがわかった




誰の腕の中にいるかなんて理解するにはそんなに時間は要らなかった




悠「ちょっ、、柴崎さん」





亮「忘れられねぇんだ…」




神楽と同じくギュッと腕の力が強くなって助けを求めるような声でりょうは言った。




悠「な、何を、、」




亮「今でも毎日思い出すんだよ昔みたいに悠里が俺の隣で笑っていた日のこと」




その言葉聞いた瞬間、神楽が私を奪い取るように私の腕を引っ張った。




悠「神楽…」




神「お前どういうつもりか知らないけど今後一切悠里に関わらないでくれ」




亮「お前こそ…悠里に関わるな」




また激しい睨み合いが始まった




さっきとは比べものにならない睨み合いだ




神「ーー華姫を…守るのは当たり前だろ?」




また少し間が空いて神楽は笑った。
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