漆黒に佇む一輪の華
亮太side




穂「亮太くんおはよう!」




亮「あぁ」




後ろから抱きついてきたのは朱羅の姫である桜ノ宮 穂夏




悠里が朱羅の姫を辞めてから桜ノ宮が姫になった





悠「これからは穂夏が朱羅を支えてくれるんじゃない?新しいお姫様だねおめでとう」





あの日悠里に言われたこの言葉が




自分の中で引っかかった…





穂「亮太くんどうしたの?」




亮「なんでもねぇよ」




俺が素っ気なく返すと悔しそうに唇を噛む桜ノ宮の姿が俺の目に映るけど




そんなの正直どうでもいい




とか思いながらガラガラガラガラと教室のドアを開ける





なんとなく悠里の席をみたけどそこに悠里の姿はなかった




いつもこの時間ならとっくに来てるはずなのに…




いつの間にか悠里のことばっかり考えている俺に嫌気がさす





ガラガラガラガラ




悠里が来たのかと思いドアの方を向くと水浦 神楽が立っていた
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