漆黒に佇む一輪の華
水浦がすごい形相で俺を睨んでいる




神「あれだけ散々悠里のこと傷つけておいて今更なんなんだ自分のことばっか考えんじゃねぇぞ」




俺でも分かった



普段こいつは俺と一緒で滅多にこんな興奮する奴じゃないって




胸ぐらを掴まれたその手にはとても力がこもっていた



それほど悠里のことがこいつも大切で守りたいやつなんだっていうことが伝わってきた




神「悠里帰るぞ」




水浦が俺からパッと手を離しそう言った




は?




亮「おい待てよ!」




神「もう悠里に2度と関わるな」




それだけ言い残し悠里を連れて行ってしまった




俺はその後ろ姿をただ呆然と見ていただけだった





亮太end
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