桜の舞う世界
「今の奈良のある場所では江戸がとても栄えていた頃………
栄えている江戸とはうって変わって
とても妖が多く田畑の植物も余り育たない
貧相な村があったの。
でもその村には一つだけ自慢できる事があって
それを村の人達はとても大事にしていたそうよ
その大事にされていたのはある占い師だった」
「なんで大事にされていたのかと言うとね。
その占い師はよく当たると評判でいつもその人に頼って農作物を育てていたの
その時の村の人達にとっては唯一の自分達が生き残る方法だったみたいでね。
勿論占い師は喜んで村の人達の為にやっていたそうよ
でも占い師だけではその村を助ける事はとても難しかった。
何故なら占い師は占いをするだけであって妖や妖によって汚れてしまった村の景気、そして空気を浄化することができないのだから
それでも占い師は村の人達の為頑張っていた」