桜の舞う世界
Story1
運命の本
「桜湖〜こっちへいらっしゃーい!」
お母様に呼ばれて眠い体を起こす。
「はい、分かりました」
私は希棐財閥の長女、決して隙なんて見せられない。
「お嬢様!おはようございます」
メイドの微笑みには微笑み返す
「おはようございます。お仕事頑張っていますね?ですがお体には充分気をつけてくださいね」
「はい。ありがとうございますお嬢様!では先に失礼しますね」
少し話をしてしまったわね。早くお母様の所に行かなければ……