桜の舞う世界
今度はやや大人びたあの幼な子が眼に映る
その姿は成長したのか尻尾が九本になっていた
だが、その顔には幸せではなく良くない事が起こるだろうと覚悟していた顔だった
そう思っていると村の光景に切り替わった
切り替わった村の光景は昔の村の特徴がほとんど無くなっていた
透明度の高かった川は茶色く汚れ
畑には雑草が生え作物が枯れていた
そして何より驚愕させられたのは
粗末な服を纏い両手で力なく横たわっている子を抱きながら無く親の姿
その光景を痛々しく見ている九尾の幼な子
その時また声がした