桜の舞う世界
「…なんだ」
「その巫女をこちらに渡して頂けますか!」
どっからどう見ても弱いやつにしか見えない男
「お前、名はなんと言う」
「鈴彦です……けど」
面倒だがこいつも助けるか……
"面倒だが"
「おい、鈴彦…悪いがついてこい」
「は?」
「死にたくなければついてこい」
「なっ……分かりました」
案外簡単とついてくるんだな
まぁいい、今は巫女だけを守りたい
久々に感じる巫女姫の温もりは
何もかも癒されていく
身も心もな……
「こっちだ、鈴彦」
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