桜の舞う世界




初めて見る、シズキの顔





透き通るように肌が白く





青みがかった黒の瞳は



私の不安な気持ちを消していってくれる




けど、彼の表情は



酷く寂しそうに笑っていた










「巫女姫、我の目を見ろ」








そう言われるがままシズキの瞳を見てしまう








「コレは我の力を極限に使い
汝に忘れる呪いを汝に贈る」







シズキの瞳は






温かみのある海のような





とにかく、愛おしく感じた___











そして、私の意識はまた低浮上した
















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