桜の舞う世界









頂点に立つ者……








なぜかその言葉が胸の中に残った







「鈴彦」




「はい?」






「本当に妖がいなくなったのか降りてみて
調べてみましょ」






「そうですね」







歩きながら鈴彦と話をする








「鈴彦、貴方が言っていた男とは
どんな姿をしていたの?」






「そうですね…着物を着ていて、そういえば、先が黒みがかった茶色の耳つけてましたね。」





「先が黒みがかった茶色の耳?」






「えぇ、最初は妖狐かと疑いましたがその割には尻尾がなくて……それに巫女姫と親しげでしたのでお知り合いなのかと……」







「知らない……そんな奴。ただ分かることは
その奴は妖狐だな先が黒みがかった茶色の耳がその証拠……顔はどんな顔をしていたの?」




「顔はお面で隠れていて分かりませんでした」







お面?







「そうなの……でもやっぱり分からない」









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