桜の舞う世界
「宜しくね、それより桜湖」
「なんですか?」
「桜湖は正午から何をやっていたんだい」
「読書していましたわ」
「桜湖が読んでいる本なら
どんな本なのか気になるわ」
「お婆様もきっと気に入ります」
「今度その本を紹介してちょうだいね」
「はい…お婆様」
そんなこんなで夕食の時間は過ぎていき
今は一人で自分の部屋にいる
「お婆様、なんかおかしかったわ」
特に碧兎様とお話しする事は無かったわね
お婆様のお話しばっかり聞いてしまったから…
「でもまぁ…初対面だったからなのかしらね」
「これから仲良くできると思うわ」
だって素敵な碧兎と優しいお婆様だもの
「なんとかなるわよね」
「あっ、そうだわ。残りの物語を
読みましょっとあともう少しですものね」