桜の舞う世界







メイドはそう言い走っていった











「お母様」






「桜瑚先祖の話は後でにするわね」






「はい」







「それと貴女は部屋に戻りなさいもう 夜遅いのだから女性たるもの体には気をつけなきゃ」







「分かりましたお母様」









それから部屋に戻ったものの








眠ることなく朝を迎えた























応接間に行ってみると既に人がいた











「お母様……」








「あら、桜瑚早いわね」







「お母様、お婆様の容態は……」











「医者に、言われたわ……もう長くわないって」







「そうですか……」








確かお婆様はお母様に嫌われていると言っていたわね







本当にそうなのかしら?










「お母様……お婆様のことどう思っているのですか?」







「急にどうしたの?」






「いえ気になっただけです…」







< 281 / 310 >

この作品をシェア

pagetop