桜の舞う世界





「桜湖、あなたはもう20歳ね……
急だと思うけど婚約者を決めたわ」


そういえばもう秋だと思っていたら

私の誕生日もうすぐだったわね……


覚悟していた事だけど胸にズシンと何かが乗っかったように感じた。


「その事は覚悟していました。相手はなんという方ですか?」


「相手は縁鏡寺財閥の長男よ」


希棐と並ぶくらい有名な財閥ね……



「そうでしたか……会う予定は?」




「明日桜湖の婚約者発表のパーティがあるわ。もしかしたらそこで会えるかも知れないわね…後、分かっていると思うけど皆様には失礼のないようにね」



「勿論分かっています。では明日のパーティの準備があるので失礼します。」



「えぇ、お休みなさい桜湖」



「おやすみなさいお母様」










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