【童話】てのひらに雨
じゃあね。

バイバイ。


さみしいな、って思ったけど、れいくんにバイバイをしてわたしはおうちまであるいた。


カサを広げたら、中からビニールにはいった紙と飴がでてきて、地面に落ちた。

れいくんたちはもういなかった。


おうちにはいったら、ママが帰ってきてて、おかえり、って言った。

てをあらってきなさい。
あったかいミルクがあるから。


わたしはうなずいてから、ママにビニール袋をわたした。

れいくんに借りたカサにはいってたの。


わたしは手を洗って、うがいをして、それからママのところに戻った。

そしたらママがわたしのあたまをなでてくれた。


れいくんからおてがみよ。


ドキッとした。
おてがみはママによんでもらった。


今日は楽しかったから、おれいにアメをいれておきます。
またきてね。
れい


アメはかわいいしずくのかたちをしてた。
たべるのがもったいない、ってママにいったら、とけないようにれいぞうこにいれておきなさい、って言われた。


ママがいれてくれたミルクをのんでから夜ねるまで、今日のことをママにはなした。

ねるとき、しゃべってばっかりでつかれちゃったみたいですごく眠かった。

わたしはれいぞうこまでいって、しずくのアメを手でぎゅっとした。

今日のこと、また夢で見れたらいいなっておねがいをして。








end









あとがき
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