ダントツ!!16番人気の翔馬くん finalステージ
『ふっ…うぅ…』


あたしは翔馬くんに抱きしめられたまま、嗚咽を漏らした。


すると抱きしめていた力を緩め、あたしの顔を覗き込んだ翔馬くんはフッと笑みを零した。


『俺、お前のこと…』


『翔馬くん、大好きっ!!』


『うわぁ、っと。』


言いかけた翔馬くんを遮り、あたしはギュッと翔馬くんに抱きついた。


そして翔馬くんの胸に顔を埋め、シャツで涙を拭うとバッと顔をあげた。


『翔馬くん…』


『ん?』


『あたし…もっと翔馬くんのことが知りたいの。』


『うん。』


『だから…んっ…』


あたしの頬に触れた翔馬くんは、あたしの唇を唇で塞いだ。


そしてゆっくりと唇を離すと、あたしを見つめながらクスっと小さく微笑んだ。

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