ダントツ!!16番人気の翔馬くん finalステージ
『んっ…?』


あれ?


あたしは気だるい体をゆっくりと起き上がらせると、目を擦りながら少しだけ頭を振った。


えっとぉ…


あたしは…


そしてパチパチと目を瞬かせた瞬間、


『あっ…起きた?』


突然、あたしの肩を抱き、自分のほうへと引き寄せた翔馬くんはあたしを見つめながらニコっと笑みを零した。


ドキっ!!


『あっ…』


あたしは小さく呟くと、熱くなった頬を隠すようにパッと顔を背けた。


うぅ…


恥ずかしすぎる。


そして顔を両手で覆うと、ブンブンと首を横に振った。

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