ダントツ!!16番人気の翔馬くん finalステージ
『大和はプロポーズ、いつするの?』


『あ、あぁ…』


俺は苦笑いを浮かべながら、鼻の頭をポリポリと掻いた。


『さくらさん、待って…』


『わかってるよっ!!』


そしてキッと翔馬を睨みつけると、一変、天井を見つめながらふぅっとひとつ息を吐いた。


『今週…小倉に行ってこようと思ってる…』


『へっ?』


『だから、小倉だよ。小倉。』


『あっ、あぁ。…ってことは、もしかして…』


『あぁ…』


俺は大きく目を見開く翔馬にニコっと笑みを向けた。


『俺も如月見習って、本気で勝負かけよっかなぁって思ってさっ。もちろん、大穴狙いの単勝、一点買いで。』


そして翔馬を指差しながらクスっと笑みを零した。

< 64 / 80 >

この作品をシェア

pagetop