ダントツ!!16番人気の翔馬くん finalステージ
『さくらぁ~』


“あっ、ごめんね、大和。電話、今気づいて…”


『いや。俺こそ、忙しいとこかけて悪かったな。…っていうか、今、大丈夫?』


“うん。今、休憩中だよ。”


『そっかぁ…』


俺は、愛しのさくらの声に耳を傾けながら、フッっと笑みを零した。


“でっ、どうしたの?”


『あっ?』


“あっ?”


『あぁ、そうそう。お前って、今週の日曜休みだったよな?』


“へっ?”


『だから…』


“そうだけど、なんで?”


よしっ!!


俺は小さくガッツポーズをした。


『あのさ…いきなりなんだけど、小倉…行かね?』


“はぁ?なんで…?”


『なんで?…ってお前…』


俺はふぅっとひとつ息を吐いた。

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