嘘つき姫と真実の姫
prrrrr


「はい。山本です。」

「こんにちは」

「はあー。どちら様でしょうか。」

「失礼しました。僕は山猫の総長の矢野騎壱と言います。」


ピキッ
気のせいでなければ向こう側の空気が凍りついた気がする。


「で、なんの御用ですか?」

言葉もきつくなってる

「実は「ママー。準備できたよ。」え?」



この声はあいつか?



なんでいるんだ?

「てかさー。もうよくない?式挙げんのめんどくさいんですけどー笑」



式?どういうことだ?

「栞菜。一生に一度しか挙げれないんだから挙げといたら?」



もしかして結婚式のことか?


でも誰のだ?





まさか



「でもさー。祐輔君は?祐輔君の仕事って都合つくの?それに梨花たちは?あの子達3人はどうしといたらいいのー?」
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