こんなに好きなのに



「…………」


馬鹿だった…うかつについてきて。馬鹿だった。


「…ねぇ?姫…嘘つきはいけないんですよ?」


旧校舎から女の子がたくさん出て来る。
その中でもひときわ目立つ存在がいた………


「吉澤…くるみ。」


「穂香…姫?」


「………」


私の目の前にいる子達は皆…大路君のファンの子達だ。


「…後輩を使うなんて、小賢しい真似をしたわね?」


「そうかしら?賢いと言って頂きたいわ。」


Bクラスで…去年Aクラスから落ちたんだ。
髪の毛は派手な金髪にしてて…目なんて真っ黒でパンダみたい。


「姫…ファンクラブでの掟知ってる?」


ファンクラブでの…掟?



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