こんなに好きなのに

偶然?必然?




大路君と出会ったのは…いつだったけ?
確か、入学式が終わって、前期の生徒会の立候補を決める日だった思う。


「会長さんですか?」


「そうだけど…どうかしたの?」


あの日、私は生徒会の仕事を一人残ってしてた。


誰だろ?この男の子。


「こんにちは。俺、書記に立候補した大路夕陽です。」


「そぅなんだ。頑張ってね?選挙。」


聖桜ノ咲学院は一年生から書記。二年生から会計と企画。三年生から会長と副会長の五名で生徒会が構成されている。


「それでやねんけど?」


関西弁?


「なに?」


「ほのちゃんが俺を推薦してくれへん?」


私はビックリした。
敬語が出来てないし、それに私の名前を知ってるから。


「…!ほのちゃんって。それに敬語も。そんな人を生徒会には入れれない。それに、一年で立候補できるのはトップ合格した子か成績が十位以内の子だけだから。」


そぅいえば今年は歴代の先輩方を抜い成績で合格した子がいるんだった。
楽しみだな。その子に会うの。



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