こんなに好きなのに



「………っ………」


「えっ!?」


さっきまで無理して笑ってたほのちゃんの目には涙がいっぱい溜まってた。


「…っ…団長…だから……がんばらな……きゃって……みんな………最後の体育祭だからっ……でもっ…上手くいかなくて…大路く…と付き合っ……てのも…認めないって……けが…するし……痛いし……団長なのに……まとめれて……ない……し。……も、やだよ……」


「…………」


俺の胸の中で泣いてるほのちゃん…本間に愛しい………こんな気持ちになるんは初めてや。


「私………全然、ダメだね。…ごめ……ね?」


「いいよ。………ほのちゃんは本間に頑張ってる。しっかりしてるし何でも出来るし…わかってる子はわかってる。ほのちゃんがちゃんとやってきた事とか頑張ってる事も…だからこんな事ぐらいで負けたらアカンで?」


「…うん」


「それに俺は絶対にほのちゃんの味方やし!」


「ありがとぉ………」


「………もっと頼って。」


「………私、大路君は完璧な私が好きなんだと思ってた…でも違うんだね……これからはいっぱい頼る………けどいい?」


「当たり前やん!」


「…………すき」


「へ?」


今………ほのちゃん…?


「すきだよ…ありがとう。」


「俺も大好きやでっ!」


そぅ言ってほのちゃんにキスした。
“これからはいっぱい頼る”
その言葉が嬉しかった。
俺がほのちゃんに認められた気がした。
俺が守る。もっとほのちゃんに頼ってもらえるように………頑張ろ。それから面会時間ギリギリまで話した。


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