こんなに好きなのに
「最悪だよ………」
どうしてあの時約束したんだろ…どうして私はお父さんを裏切れないの?
麻果みたいに……強さがあったら。
「っ……」
バカ…私のバカ。
ブーブー
【着信 大路君】
「!!もしもし…」
「そん慌ててでやんくてもいいのに…もしかして寝てた?」
「ごめっ…起きてたよ。」
「………勉強どう?」
「まぁまぁ順調だよ。」
「T大か…めっちゃ賢いやん。俺も二年後いけるかな?」
え……?
「ほのちゃんは行けるやろ…やから俺も行けるようにがんばらな!ほのちゃんとまた一緒に通いたいし。」
「………ありがと。」
「で、土曜日なんやけど暇?」
「………暇だよ。」
「息抜きに遊びに行こ!あかん?」
「いいよ!大丈夫っ」
「じゃぁ…朝10時に駅前な?」
「うん!」
それから遅くまで話して私は眠った。……大路君と話してると楽しくて……大学に入ってからの未来にも私がいることに嬉しくなった。………大好きだよ。