こんなに好きなのに



「ほのちゃん早く。」


「だから無理だよ!」


「もー!」


と大路君が諦めたと思った瞬間…唇に柔らかい感触………。


「っ!!」


「遅いから俺からしたっ!」


歯をみせて無邪気に笑う大路君…私がその笑顔に弱いの知ってて…


「誰かに見られたかもしれないじゃないっ!夕陽のばーか。」


私はその場から急ぎ足でさる。


「ちょっ!ほのちゃん今!」


「なに?」


「っ!もーずるいわっ!」


そぅ言ってまた私の手をとって歩き出した…。大路君の横顔は真っ赤だった…


「ふふ…」


「いつまで笑ってるん?!」


「ごめっ!」


「もー、次乗るでっ!」


「うん!」


それから、私たちはあらゆる乗り物に乗った…ジェットコースターは全種類制覇し…お化け屋敷…ゴーカート。全部楽しかった…これも大路君のおかげ。


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