こんなに好きなのに


一週間なんてすぐで…連れて来られたのは高級料亭。


「まだ来ないの?」


待たされて10分…相手の方はまだ来ない。


「相手にも仕事があるんだ…」


相手の方は去年、お父さんの会社に入った期待の新人さんらしい…そりゃ断れないよね。


「高杉様がいらっしゃいました。」


女将さんが部屋の襖を開ける、その後ろに男の人の姿…。


「…………」


「遅れてすみません、社長。」


「いいよ、高杉。早く座りなさい。」


「はい。」


「…………」


「こんにちは!お嬢様。」


高杉さんは私と目があうと急いで挨拶をした。


「こんにちは。」


「じゃ、後は二人でな。」


は?そんなすぐに帰るの!?


「はい。」


「え………」


最悪。お父さんどうゆうつもりなの?


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