こんなに好きなのに



それから二人分の料理が運びこまれた。


「高杉亮司です。」


「姫島穂香です。」


…高杉さんは爽やかで顔はかっこいい。でも…私には。


「こんなおじさんと結婚なんて嫌ですよね?」


「え?」


「まだ17歳か18歳でしょ?23歳の俺なんておっさんでしょ?」


「いえ………高杉さんこそ18歳の子供でいいんですか?」


「お嬢様は………穂香さんは綺麗で賢くて…18歳には見えません。とても魅力的な女性ですよ。」


「……会社が欲しいからですか?」


「?」


「父の会社が欲しいからですか?」


「違います。写真を見て綺麗だから…興味を持ちました。」


「………私は、あなたと結婚する気はありません。」


「え?でも社長が…」



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