こんなに好きなのに



「父には私から言います。だから心配なさらないで下さい。アメリカの私とあなたの為に建てた家は…あなたに差し上げます。」


「どうしてですか?社長にはこの結婚にお嬢様が乗り気だと聞きました。」


「……それは昔の話です。私にはお付き合いしてる人がいます。私はその人以外の方とは結婚しません。」


「その人はどこかの御曹子で?」


「違います………ただの高校生です。では…失礼します。」


そぅ言って私は部屋をでた。


「お嬢様!高杉様は?」


「知りません。私は帰ります。」


「では、タクシーを」


「いりません。」


「お嬢様!」


…………タクシーで帰ったらすぐに家についてお父さんに色々聞かれちゃう。
そんなの面倒だもん。



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