こんなに好きなのに

あなただけ




それから駅まで歩く…でも着物は歩きづらい…それに駅がどこかわからない。迷子…?


「はぁ………タクシー呼ぼうかな、」


………私、何やってるんだろ。
大路君が好きなのに…あの人とお見合いみたいな事して…


とぼとぼ歩いてると…目の前に見慣れた人…


「………ほのちゃん!?」


「………大路君…」


「……………どしたん?その格好……」


「どうして、ここにいるの?」


「………俺の家…そこやから。」


大路君が指を指したのは一番高いマンション。
大路君の家ってここだったんだ。


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