こんなに好きなのに



「ほのちゃん家ってそんな凄いねんや…」


「うん。」


大路君に全てを話した…でも、大路君は普通。


「私と別れ……って!」


でこぴんされた。


「別れるわけないやん。よけい燃えるわ!お父さんに認めてもらわなな…」


「……うん。」


「………でも、どうしよ。俺ほのちゃんさらったし……印象悪いなぁ。」


「大丈夫だよ………だって私が好きになった人だもん。」


「ありがとう。」


「もぅこんな時間……」


さっきまでお昼だったのに外はもぅ真っ暗。


「……家帰る?」


「帰りたくない。今日は………」


「じゃぁ、泊まる?」


…………!!
私、今凄いこと言っちゃった………?


「っ……やっぱり、帰る………」


「俺は……ほのちゃんがいいって思う時まで何もやらん。だから安心して?」


「うん………」


大路君って大人だな。
私よりも二つ下なのに…


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