こんなに好きなのに



「………麻果、離れてても私たちは家族だよ?………私はそぅ思うから。」


「穂香…」


それから麻果と昔話とかしていたら信一さんが帰ってきた。


「ただいま。」


「こんばんは。お久しぶりです。」


「…穂香ちゃん?どうしたの?」


「家出です!だからついでに麻果に会いに来ました。」


「そっか……僕のせいで…」


「謝らないで下さい。麻果が幸せなら私はいいんです。」


「穂香ちゃん…」


「あの、」


「えっと、この子は…?」


「大路夕陽です。」


「穂香の彼氏。」


「あっ……彼氏か。えっと…ごめんね、」


「信一さん謝ってばっかり!」


「えっあっ……」


「そんなに申し訳なく思わないで下さい。私、信一さんは本当のお兄さんだと思ってるんで…」


「……穂香ちゃん…ありがとう。」


「いえ………」


それから四人でたくさん話した…和信君や麻穂ちゃんの話…すっごく楽しかった。何よりも麻果が幸せそぅで良かった…。



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