こんなに好きなのに
ガッシャーン
「!!」
大路君がテーブルを叩いたから…マグカップが倒れた…
「ほのちゃん、自分勝手やわ。俺、置いてアメリカ?手紙…電話?メール?四年も…?俺は無理や。」
え…?
「……………」
それだけ言うと大路君は立ち上がった。
「待って…」
こっち見て。
「…………」
「待ってっ!!」
話聞いてよ…
「待ってっ!!」
どうして、こっちを見てくれないの?
大路君は部屋から出て行き、それから連絡はなかった。