こんなに好きなのに



「大路君っ!!」


二階から…下足室に向かって歩いてる大路君を呼んだ。


「………」


見上げる大路君…視界に私がいるはず…


「………」


「大路君っ!!」


でも、知らないふりをして行ってしまった…。


「………」


やっぱり私たち終わりなの?…私のこと嫌いなの?


「…………」


ダメ…こんなことで諦めたらダメなんだ。
大路君はいつも真っ直ぐ私に気持ちをぶつけてくれた…だから、私もぶつけるんだ。私の正直な気持ちを。


< 224 / 270 >

この作品をシェア

pagetop