こんなに好きなのに

「ほんまはアメリカ行きたいんやろ？四年もおらん彼女を想って一途におられへんわ。」


「え……？」


「…………」


それって………


「違うよ…私、アメリカに行かないし…行きたくなんて………」


「ばいばい。お元気で………」


「どうして？！どうしてわかってくれないの？全部、嘘だったの？プロポーズしてくれたじゃない…あれも全部嘘だったの？」



「………」


「なにか言ってよ！！」


「…俺まだ高一やもん。間違いやってあるやん。」


「……さい…て………最低っ！！」


私は薬指にはめていた指輪を大路君に投げつけた…


「大っ嫌いっ！！」


私はそれだけ言うと会長室を出た………走って走って…ただ走った。