こんなに好きなのに



「はぁ…はぁ……」


ついたのは…屋上。
外はバカみたいに快晴だった。私の気持ちなんて全く知らない空にムカついた。


「漫画だったら雨なのに…涙を雨と一緒に流してくれるのに………どうして………晴れなのよ………っ………うっ………」


誰もいない…誰も見てない。そのことがあって私は…声をあげて泣いた。


「ばかぁ……っ…………」


私のバカ。こんなに…こんなに好きになるなんて………思いもしなかった…………


「っ………だい……す……き……すき……す……き………ばか……っ……」


大嫌いなんて嘘だよ。
本当は好きで好きで………こんなに好きなんだよ?



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