こんなに好きなのに



それから…毎日、仕事で学校に行かれへんかった。
こんなことやったらあの時、ほのちゃんの話聞いとけば良かった。


「夕陽君。」


「はい?」


この人、最近よく来てるな。


「私はこうゆう者です。」


名刺を渡される。そこには、有名な雑誌の名前と編集長…山岸未来と書かれてた。


「山岸さん?大路夕陽です。」


「あの前から拝見させてもらってたんだけど…あなたをうちの雑誌の専属にしたくて…」


「え?」


「いい話と思わない?よく考えておいて。返事は後日…」


「はぁ…」


専属モデル?俺が?
できるわけないやんっ!


「…………はぁ、」


悩みの種がまた増えた。



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