こんなに好きなのに
机の前に気配を感じる…ちょっと顔をあげるとほのちゃんがおった。
「………なに?」
「話があるの、来て。」
ほのちゃんは真剣な表情やった。話…?別れ話?
「あと、ちょっとで授業やん。」
「いいから…来て。大事な話なの。」
授業第一のほのちゃんがいいから…ってそんな大事な話なん?
「……アメリカ行きを決めることよりも?」
「うん…。私にとっては凄く大事な話なの。」
「…………」
俺、めっちゃ最低。
こんなん言ったらあかんのに…普通に言ってる。
「お願いだから……話しよ……」
そぅ言ったほのちゃんの目は涙ぐんでた。…ここまで追い詰めたん?俺が……
「わかった……」
「ありがとう。」