こんなに好きなのに



「ほのちゃん、こっち…」


「かずくん。危ないからこっちおいで、」


ほのちゃん…


「やぁ…ほのちゃん、こっち…」


和信君は俺目掛けて走ってくる…


「危ないでしょ!」


でも、和信君はほのちゃんに捕まり抱き上げられた。

「めぇっ!ほのちゃん…やぁっ!!」


和信君はほのちゃんの腕の中で暴れる……俺とほのちゃんを合わせてくれようとしてるん?


そこに麻果さんが来て…和信君をつれていった。
ほのちゃんは俺に気づいてないみたいや…


でも、こっちをぼーっと見てる…今、行って何て言ったらいい?
そんなことを考えてたらほのちゃんは反対を向いて歩きだした…


あかん、今伝えやな…一生伝えられへん気がする。



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