こんなに好きなのに
「ほのちゃん………いっぱい泣かせてごめん…嘘ついてごめん。俺はほのちゃんだけが好き…ほのちゃん以外は好きにならん。だから…アメリカから戻ってきたら結婚して下さい。」
「はい。……え?」
返事を聞くと…さっき買った指輪を左手の薬指にはめた………
「これの為にいっぱいバイトしてん…だから、最近学校行ってなかったけど…アメリカで他の男好きにならんといてな?」
「あた…まえだよっ……大路君だって……ダメ…だから…ね?」
「あたりまえやん…この指輪に俺の気持ちがいっぱい詰まってるねんから。」
「………私ね…知らない間に大路君が……好きで好きで…こんなに好きなんだよ…だから………」
「ずっと一緒におろな?」
「うん……っ…」
空港ってことを忘れて…俺たちは抱きしめ合ってた。今までの…どんな時よりもほのちゃんを近くに感じた。お互い気持ちを確かめあったからやろな…