こんなに好きなのに



最低最低最低最低!
なんかい心のなかで叫んでも…晴れない。


「っ!」


って私も最低かも?
だって仕事を半分手伝ってもらったのにむりって言って…それでビンタして逃げるなんて。
私だって………でも大路君がキスしたからって


「あ゛ー!イライラする!」


って、もぅ8時?!
早くしないと、間に合わない。


私は急いで校門に向かう…見慣れた一台の車。


「父さん。」


「遅いから迎えに来た。早く乗りなさい。」


「ありがとぅ。」


わたしは車の後部座席にのる。


………さっきのキスは何の意味があったんだろ?
でも、あんなのあの人にとっては何の意味もないんだ。
大路君だってあいつと同じなんだよ。結局………明日から会いづらいな。



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