こんなに好きなのに
女の子に着いていって、ついたのは中庭。あと5分で授業が始まるから誰もいない。
「いきなりですけど、姫島先輩!私、大路君が好きなんです。」
「あっ…はい…」
私に急にそんな事を言われても…私はどぅ反応していいのか困る。
だって、私は大路君の彼女でも何でもないんだから。
「だから…あなたが邪魔です。」
「は?」
「だって!大路君はあなたが好きなんですよ?!でも、あなたは大路君が好きじゃない。でも大路君はあなたの傍から離れない!あなたが羨ましいし見てて…」
その子は顔を歪ませる。
…正直こんな事を言われたのは初めてだ。
「私は本当に大路君を好きじゃないし…この先も…………」
「じゃぁ。だったら!はっきり大路君をフって下さいよ。」
「…………」
「じゃないと…大路君が可哀想です………」
その子の目に涙が溜まる。
この子…本当に大路君が好きなんだ。