こんなに好きなのに



昼休み。
お弁当を持って生徒会室まで行く。


「今日は体育祭についてです!話し合う事がたくさんあって、大変だと思うんだけど…しっかり聞いててね。」


「「「はーい」」」


………やっぱり変!
でも、そんな事に構ってる暇はないんだ。


「一応5時間目も会議の許可をとってあるから…」


「やったぁ!さすが!ほの先輩♪」


「嘉香、次の授業なに?」


「………」


「物理ですよ。」


「晃っ!」


「嘉香だけ授業受ける?」


「いやです!ごめんなさい〜」


私は授業をサボったりするのはやっぱりいけないと思う。だから、あまり授業中に会議を持ち込まないようにしてる。


「あっきー嘉香はよくサボるの?」


「はい。物理だけですけど…」


「ちょっ!晃っあんた…」


「嘉香は黙ってて。担当は誰?」


「市橋先生です。」


市橋先生って言ったら23歳で大学卒業したてのイケメンで生徒に人気の先生なのに…どうしてだろ?


「嘉香、次からは真面目にね?」


「はい……」


「じゃぁ、会議を始めます…今回の進行は翔に任せるから。お願い」


「はい…えっと体育祭の事だけど…」


それから、ずっと体育祭の事についての話し合いが続く。


< 41 / 270 >

この作品をシェア

pagetop