こんなに好きなのに



この問題わかんない。
英語が得意なのは…吉川君だっけ?


「吉……」


ぞくっ!


何?この嫌な気は…って!もぅ8時30分?!


私は急いで席を立ち教室を出る。
急がないと…早くしないと奴がくる!


「ほーのーちゃんっ!」


「ぎゃぁあっ!」


後ろから抱きつかれる。


「っ!離してっ!」


「ほのちゃん、おはよ。今日も迎えに来てくれへんかって寂しかったわ。」


「無視するな!離してってばぁ!」


「ほのちゃん。いい匂い…」


このままだとダメだ!
こいつのペースに巻き込まれる…




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