こんなに好きなのに



「私はあなたみたいなチャラチャラした人、嫌いなんです!それにあなたこの学校に受かるんですか?!私はギリギリなんです!あなたと話してる間でも私にとったら時間の無駄なんです!」


「………」


「はぁはぁ」


言ったぞ!言ってやったぞ。これで私には…


「だったら俺が勉強教えてやるよ。」


「は?」


「俺こう見えても賢いよ?」


「…嘘はやめて下さい。」


「………本当気強いね。もっと興味わいちゃった!」


「!?」


「とにかく一瞬だけ勉強しよ?」


「………はい」


こうでもしないとこの男は引き下がらない…
だから私達は近くのファーストフード店に入った。


「何がわかんない?」


「……数学が」


どうも出来ない。
でも、絶対にこの人にも出来ないと思う。


だって私が受けるん高校は一応、国内でも5番目ぐらいに賢いんだから。


「これはねー」


「はい。」


知ったかぶりか?!


「Xをここに代入する。それからここに余弦定理を使って。」


え?え?


「余弦定理って知ってる?これは高校で習うんだけどー」


「はい」


「こうして。この公式を使うと簡単だろ?!」


「わかった!」


え゛ーーー!?
この人超賢いよ!!



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