こんなに好きなのに



それから、私と彼方は毎日勉強した。
そのおかげで私の成績はぐんぐん成長して…模試でも20番以内には入るようになっていった。


「彼方っ!見て!私、今回の模試8番だったよ!」


「すげぇじゃん!ほのちゃん頑張ったもんな♪何か欲しいもの奢ったげるわ!何がいい?」


「ん〜」


何がいいか…悩むなぁ。
服も欲しいし。
ケーキも食べたい!
それにそれに…


「あんまり高いものは禁止よ?」


「あはは!そんな高いものにしないよ!だって彼方お金ないでしょ?」


「そぅ。今お金なくてって何で知って」


「この前、財布買ってたから…」


「よく見てるな俺の事!惚れてんの?」


「なっ!違うよ!」


「顔真っ赤!」


「っ!もぅ彼方からかわないで!」


「はは!何がいいか考えとけよ!じゃーな」


「………」


まだ顔が熱い。
すっごいドキドキしてる。


私は彼方に惹かれていってる。
たぶん…いや。
好きだと思うんだ…



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