こんなに好きなのに

欲しいものか…出来るなら彼方と付き合いたい。
でもそんな事言ってきまづくなるのは嫌。


「…ほのちゃん？どした？」


入試まであと一週間。
彼方と最後の追い込みをしていた。


「……」


「欲しいもの決まった？」


欲しいもの…それは……


「……私、彼方と付き合いたい。」


やっぱり気持ちを抑えるなんて出来ない。
だから今、言うしかない。


「彼方が好き。」


「………いいよ。」


「本当？」


「うん。その変わり…高校に受かったらね？」


「うん！」


それから一週間。
私は必死に勉強した。



入試だって難なくできた。
そして合格発表当日…