こんなに好きなのに



「彼方っ!」


彼方とは学校が終わってから会うのが日課になっていた。


「よ!」


「今日も私服で学校行ってたの?」


「うん。俺、私服のが好きだから。」


「そぅなんだ。」


私は彼方の制服姿が見たいのに彼方はいつも私服だった。


「じゃぁ、行くか。」


「うん!」


私達は毎日、決まって公園で喋った。
学校が別々でも気まずいこともなく上手くやっていってた。


「じゃぁな…」


「バイバイ。」


ぐいっ


「おやすみ」


「おっおやすみ!」


唇に柔らかい感触…
毎日キスするけど慣れない…。


学校が終わってからの4時から10時ぐらいまで毎日ずっと過ごしてる。
ご飯はお互いの家に食べに行ったり…たまに外食など。すっごく充実してた。
彼方との付き合いは……




< 56 / 270 >

この作品をシェア

pagetop