こんなに好きなのに
皆、私にどうしろって言うの?
だって…私は。
「好きです!」
!!告白現場…?!
てか生徒会室の横で告んないでよ…って大路君だ…。
「ごめん…俺ほのちゃんしか好きになられへんから。」
「でも…姫島先輩は」
「俺が好きやから…いいねん。ありがとな」
…本当だったんだ。
でも…あんなの一瞬の気の迷いなんだ。
私を好きだなんて
「見てたやろ?」
「ひゃっ!」
窓から顔を覗かせる大路君。
「ひゃっ!って色気ないなぁ〜ほのちゃん。」
「………」
昨日の事忘れたの?
今までの事忘れたの?
私たくさんひどい事言ってきたんだよ…なのに
「…よ。」
「え?」
「そんな顔しないでよ!」
私はそぅ言って必死で走った。
大路君に追い付かれないように。速く速く…