こんなに好きなのに
「じゃぁ、ちゃんと真面目に授業受けるんだよ。あと、教室には絶対に来ないでね!」
「また昼休みに来るわぁ〜バイバイ」
と言って教室に戻る大路君。人の話なんて全く聞いていない。
「はぁ…」
ため息しか出ないよ。
って!早く戻らないと一限目が始まっちゃう。
私は教室まで急いで戻る。
ガラッ
「…姫島2分遅刻な。」
「すみません。」
最悪。大路君のせいで遅刻とかもぅ何回目?!
「穂香っ!今日も来てたの?王子。」
「どうして下でもっと捕まえててくれないの?」
「だって王子ったらねぇ〜!」
周りの席の女子は皆、話に混じってくる。
皆ぼーっとしてたかと思うと私をみてため息をつく。
ため息って失礼じゃない?!
「なに?」
「いや………はぁ…」
また、ため息。
どぅゆぅ意味なのよ!