こんなに好きなのに



前まではあんなに嫌ってたのに…今じゃすっごく仲良くて…
私なんかはもぅ入る隙もない。


だったら私は応援するよ?


「二人とも…朝からなかいいね…」


「そんな事ないで!夕菜が!」


「はぁ?あんたでしょーが!」


“夕菜”って…


「ははっ。もぅ!朝から…見せつけないで…よっ…」


「ほの…ちゃん?何で泣いてるん?そんなに体しんどいん?」


大路君が私に触ろうとした…でも今、優しくされたら余計みじめになる…だから


「…っ!二人とも!ずっと仲良しでいてね?」


笑顔で言うんだ。
私がつける嘘を…


「大路君…夕菜を大切にするんだよ…!」


「はぁ?えっ!ほのちゃんっ!」


私はそれだけ言うと思いっきり走った…速く速く…


本当に手の届かない存在になった…私は二人の幸せを応援するね。大好きな二人だか。


だけど…私があなたを忘れるまでは好きでいさせてね?
それだけは許してね。



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